自己開示は心理テクニックとして効果的!信頼関係を深める3つの方法

「自己開示」とは、自分自身のプライベートな情報をありのままに相手に話すこと。人間関係の改善や信頼関係を築くことができます。今回は、自己開示で得られる効果や円滑に実践する方法についてご紹介します。

とくに「自己開示での3つのポイント」の箇所は必見です。今回の記事で、あなたにビジネスヒントを得ていただきたいと思います。あなたの人生をさらに飛躍させるきっかけにしてください!

自己開示で得られる2つの効果

自己を包み隠さずに開示すると、期間が短くても関係が深まり、より親密になることができます。また、相手よりも先に自己開示をおこなうと、コミュニケーションの主導権を握ることができ、距離を縮めやすくなります。

話す内容は、家族、仕事、趣味などジャンルを問いません。シーンに合ったさまざまな自己開示をおこない「自分はこういう人間だ」と積極的に自己開示をしましょう。ここでは、自己開示で得られる2つの効果を紹介していきます。

相手にとって特別な存在になれる

プライベートをさらけ出すことで、お互いの心の壁が取り払われ信頼し合える親密な関係を築けます。関係性が浅いほど効果は高まります。とくに初対面は自己開示のタイミングに最適です。

信頼関係が芽生えると「この人は信頼できる」「この人なら安心して話せる」という気持ちが生まれてきます。このような関係性を、心理学用語で「ラポール」といいます。

自己開示を上手くおこないラポールが築かれると意思疎通がスムーズに。より親密度がアップします。

関係性が深まりやすい

自己開示をおこないラポールが築かれたら「相手がたくさん開示したのだから、自分も何かプライベートな情報を開示しよう」と思う「返報性(へんぽうせい)の法則」が生まれます。返報性の法則が生まれることで「私はこれだけ開示しているのだから、相手のことを信頼しているのだ」という「認知的不協和」の感情も芽生えます。

このように自己開示でラポールを築ければ、返報性の法則や認知的不協和といった効果を得られ、さらに信頼関係が深まるのです。

自己開示と自己提示は異なる

自己提示とは「自分のイメージをポジティブなものにコントロールしたい」と思う感情がメイン。ポジティブな情報や自分自身の長所のみ相手に伝えて「承認欲求を満たしたい」という思いが強い状態です。

プライベートな部分を開示するという点では自己開示と同じと言えます。しかし、自己開示はネガティブな部分も隠さずに伝える一方、自己提示はポジティブな部分のみを伝えるため、発信する内容や相手の受け取り方が異なります。

また、良い情報ばかりを伝えるため「自慢している」「見栄を張っている」と周囲が感じる可能性も。自己開示と自己提示の違いを正しく理解し、シーンや関係性で使い分けましょう。

自己開示で信頼関係を深める3つのポイント

自己開示で相手との信頼関係を深めるには、開示する側・受ける側双方に意識すべきポイントがあります。何も意識せずただ自己開示をする、あるいは相手の自己開示を聞くと信頼関係を深めるどころか、心の距離が離れてしまう可能性も。

これからご紹介する3つのポイントは必ず意識してくださいね。

先入観を捨てる

相手の自己開示を聞く際は、先入観を捨てましょう。相手の長所や短所をありのまま受け入れることができ、お互いに自己開示をしやすくなります。

自分がコンプレックスを抱くものや、自分にないものに対しては、無意識に反応してしまうもの。しかし、自己開示は自己提示とは異なり、自分自身のプライベートのさまざまな話をありのままに話します。

先入観を捨てることで、考えを柔軟に受け取ることができて、相手の新しい一面を知るきっかけに繋がります。今まで気づけなかった相手の長所にも気づくことができるでしょう。

相手に聞きたいことを自己開示する

相手に聞きたい情報がある場合は、先に自分が自己開示することが大切です。たとえば、グループを作り、1人ずつ自由に自己紹介をおこなう場面があるとします。

最初に自己紹介した人が家族構成、好きな食べ物、趣味を話したら、その後の人も同じ話題について話すといったことがありませんか?気になる話題を自分から先に自己開示すると、相手も自然とその話題について情報を開示するようになります。

自己開示の度合いに気を付ける

自己開示は、開示する内容や度合いに注意しましょう。プライベートに踏み込みすぎる話題で自己開示すると、相手が驚いてしまい、距離を取られる場合も。

初対面や浅い関係では、笑える程度の失敗や趣味程度の話がおすすめです。簡単な自己開示でも、十分に関係性は深められます。仲良くなるにつれて少しずつ深い内容の話題を開示していきましょう。

自己開示をおこない上手く人付き合いをおこなおう

普段、開示しない個人的な部分をありのままに開示する「自己開示」で、深い信頼関係を築き、人間関係がより円滑になるでしょう。ラポール・変則性の法則・認知的不協和の効果についても理解しておいてくださいね!こういった心理的テクニックはさらに信頼関係を深める効果がありますよ。

今回紹介した「自己開示」は友達付き合い、家族、恋愛、職場といったさまざまなシーンで活用が可能です。相手との関係性を考慮したうえで、ぜひ自己開示をしてみてくださいね。