副業を始める前に準備することとは?副業の基礎知識をご紹介

ここ最近で副業を始める方が増えています。副業を始める理由はさまざまですが、「所得を増やして自分に使えるお金を増やしたい」「スキルアップも兼ねてお金も稼ぎたい」「新しいキャリアのために始めたい」などでしょう。

そこで悩ましいのが、副業を始めるにあたり何を準備すれば良いのかという点。実際に副業を始めたいが、何から準備すれば良いのかわからず、なかなか行動に移せないのではない方も多いのではないでしょうか。

今回は副業を始める前に準備すべきことや、押さえておくべきことをご紹介していきます。副業をしたいけどなかなか行動に移せていない方はこの記事を参考に、まずは副業を始めるための第一歩を踏み出してみましょう。

副業を始めるために確認しておくべきこと

副業を始めるにあたり最初に確認すべき重要な2点「副業をしても問題ないか」ということと「確定申告」についてお伝えしていきます。この2つは後から「知らなかった」では手遅れなので、第一に確認しましょう。

副業を始めても問題ないか

基本的にどの会社にも就業規則という、労働基準法に基づいた労働条件の詳細が決められており、そこでは副業についても明記されています。最近では副業が解禁されている会社も増えてきましたが、一方で副業を禁止している会社も多いのが現状。また副業が認められている場合でも、業務や業種が制限されていることもあります。

就業規則はその会社に勤める上で守らなくてはいけない決まりなので、就業規則で副業が禁止されている場合、基本的に副業はできません。これを守らなかった場合は、最悪のケースで解雇や懲戒になる可能性があることを把握しておきましょう。家庭の事情でどうしても副業を頼りにしなければならないなどの特別な事情がある場合には、上司や会社に相談すれば副業をしても問題ない場合もあります。禁止されているにもかかわらず、黙って副業をするのは避けましょう。

年間20万以上稼いだ場合は確定申告が必要

副業で年間20万円以上稼いだ場合には、課税対象となるため確定申告が必要です。このことを知らずに確定申告をしないと「申告漏れ」として、罰金などのペナルティが課されてしまいます。会社から支払われる給与はあらかじめ必要な税金関連が天引きされており、かつ年末調整などで必要な税金関連の業務を会社が負担してくれます。

しかし副業は個人で行う仕事であるため、会社が代行してくれているそれらの業務を自分で対応しなければなりません。そしてそれを個人で、確定申告としてまとめて行うのです。副業を初めてすぐに確定申告について詳しく調べる必要はありませんが「年間20万以上稼いだ場合に、確定申告をしなければならない」ということは念頭においておきましょう。

副業の3つのメリット

副業を始めたいけどなかなか行動に移せない方のために、副業のメリットについて改めてお伝えしていきます。現状の仕事やお金に満足できていない…そんな方は副業で将来を変えられるチャンスかもしれません。

①使えるお金が増える

初めからまとまった額を稼ぐのは難しいですが、プラスの収入は得られるでしょう。どんな副業をするかにもよりますが、会社に雇われた雇用形態ではないため、自分の働いた分だけ収入が増えます。年間20万円未満であれば課税対象にならないため、極端な話ですが20万円未満の所得は丸々自分のお金になるということですね。

②スキルが身につけられる

副業を通してさまざまなスキルが身につけられるのもメリットの1つです。最近ではWebライターやプログラミング、デザイン、動画編集などの副業が人気になってきています。これらのスキルを副業を通して身につけられることで今後の転職に活かせたり、稼げるほどのスキルが身につければ独立も視野に入れられるでしょう。

もちろん本業のスキルを活かした副業も良いですね。本業ではその業種でプロとして働いているため、そのスキルを活かせば早くから収益を見込める可能性もあります。新しいスキルを身につけるため、すでにあるスキルをブラッシュアップすることで、お金も稼げるのが副業の魅力といえます。

③キャリアの幅が広がる

前述したように新しいスキルを身につけたり、本業のスキルの腕を上げることで、転職や独立などキャリアの幅が広がる可能性もあります。例えばこれからも市場が伸びるIT企業への転職を検討している場合に副業でプログラミングのスキルをつけ、実際に受けた案件の実績が増えれば、転職で有利になるでしょう。

転職は即戦力が求められるため、たとえ未経験からのスタートであっても、副業での実績があると採用されやすいといえます。今後の転職や独立も見据えた上で、自分が身につけたいスキルに合わせて副業を選ぶのも1つの手ですね。

副業の3つのデメリット

副業に限らないことですがメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは副業におけるデメリットをみていきましょう。

①自由な時間が減る

当たり前といえば当たり前ですが、本業の時間外にするのが副業なので単純に働く時間は増えてしまいます。プライベートの時間が取れなくなってしまったり、十分な睡眠が取れずに体調を崩してしまったり…などといったリスクも危惧されますので、その点は注意が必要です。

②本業との両立が大変

副業が認められている会社であっても、最優先すべきは本業です。副業が本業に支障をきたしてしまっては本末転倒。会社に迷惑をかけてしまうだけでなく、上司や同僚からの信頼も失ってしまうでしょう。副業は本業と無理なく両立できる程度に抑えることも、社会人として大切な自己管理です。そもそも副業をする余裕がない間は、本業を優先しましょう。

③会社にバレるリスク

副業が禁止の会社に勤めている方は要注意です。副業が会社にバレるリスクと、最悪のケースでは解雇や懲戒になってしまうことは押さえておきましょう。特にバレやすいのは住民税が同じ給与の人よりも多くなっていた場合です。年間20万円以上稼いだ場合は、確定申告により次の年度の住民税が変動します。そのためこのようなリスクは把握しておき、後からバレることがないようにしましょう。

副業を始める前に準備すべきこと

では副業を始める前に準備すべきことには、どのようなことが挙げられるでしょうか。ここでは4つの項目から、準備すべきことについてお伝えしていきます。

①具体的な目標を決める

副業は本業のように義務的ではないため、明確な目標がないと継続するモチベーションを保つのは難しいでしょう。最初から大きな目標を立ててしまうと、達成できずに挫折してしまうことが多いです。

そのため最終的な大きな目標から細分化していき、まずは達成しやすい小さな目標を目指すと良いですね。小さな成功体験を重ねてモチベーションを上げていくことで、副業を通したスキルアップや収益アップが実現しやすいでしょう。

②どれくらいの時間が確保できるかを確認する

本業が疎かになってしまったり、十分な休息が取れずに体調を崩してしまっては本末転倒の事態です。まずは副業にどれくらいの時間が確保でき、どれくらいのキャパがあるのかを確認することが大切です。平日であれば仕事後に何時間確保できそうか、休日にどれくらい副業にあてられるかなどといったプランを立ててみると良いでしょう。そこから目標や稼げそうな金額を算出してみるのも大切な準備の1つです。

③副業のジャンルを決める

なんの業種で副業をするかを決めなければ、具体的な行動に移せませんね。「Webライター」「プログラマー」「せどり」「ハンドメイド」など、副業としてできる仕事はさまざま。もちろん本業を活かせる場合には、仕事を探すプラットフォームを見つければすぐにでも実行できるでしょう。転職のために必要なスキルから選ぶも良し、得意なことから選ぶも良し。とにかく大切なのは継続できる仕事を選ぶことです。

④開業届けを出す

必須ではありませんが、開業届を出して個人事業主になるのも良いでしょう。開業届を出せば確定申告の際に税金が控除されたり、屋号をつけられます。初めから開業届を出さなくても問題ありませんが、ある程度稼げるようになってきたら税金面を考慮して、個人事業主になることをおすすめします。

まとめ

今回は副業を始める方や副業を検討している方に向けて、副業を始める前に準備すべきことについてご紹介しました。また合わせて最初に確認すべきことや、副業のメリット・デメリットについてもお伝えいたしました。

近年では働き方も多様化してきているため、今後副業を推奨する会社が増えてくると予想されています。副業をすることでお金が増えるだけでなく、今後のキャリアの可能性の広がりにも期待できるでしょう。

副業を始めるにあたり大切なことは「今後継続していけるか」「本業と無理なく両立できるか」ということです。またそれ以外にも今回ご紹介した確認事項や準備することを参考に、ぜひ副業を始めるための第一歩を踏み出してみてください。